「資󠄁料集」に戾る

國語讀本

 國語改革より前󠄁に小學校の國語の授󠄁業で使はれてゐた敎科書の一部は、國立國會圖書館デジタルコレクションにて無料で閱覽できます。當時學校で敎へられてゐた表記は、現代の私達󠄁が正漢字・正かなづかひで書く際の參考にもなります。また一部で言はれてゐる、「『現代仮名遣い』が普及󠄁したのは明󠄁治時代の言文一致運󠄁動から」「戰前󠄁は殆どが漢字カタカナ交じり文で、漢字ひらがな交じり文は珍しかつた」「舊字體を一點之繞で書いてはならない」の類が誤󠄁りである事も分ります。當時は「カタカナ先習󠄁」つまりカタカナを先に習󠄁つた後にひらがなを習󠄁ふ方式でしたし、活字體と楷書で書き方も少し異ります。

 參考までに、國語讀本以外の敎科書も紹介します。「戰前󠄁は左橫書きが存在しなかつた」といふのも誤󠄁りで、實際には「算術󠄁の敎科書の書き方」としてお馴染みでした。

ハナハト讀本
サクラ讀本
アサヒ讀本
その他の國語讀本
尋󠄁常小學算術󠄁
尋󠄁常小學修身書

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