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推薦圖書


sc恆存

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「私の國語教室」

sc恆存著

 ≪推薦圖書≫
 著者は昭和三十三年十月から五囘にわたり季刊雑誌『聲』に「私の國語教室」を連載した。それに後一章を加へて三十五年十二月に刊行された。
 多少とも國語問題に關心のある者には必讀の文獻であり、新潮文庫(昭和五十年)、中公文庫(昭和五十八年)、文春文庫(平成十四年)にも收められ、こんにちも繰り返し廣く讀まれてゐる。
第一章、「現代かなづかい」の不合理
第二章、歴史的かなつかひの原理
第三章、歴史的假名遣習得法
第四章、國語音韻の變化
第五章、國語音韻の特質
第六章、國語問題の背景
の諸章から成り、時局的發言から音韻に關する新しい見解の提唱まで、徹底した議論が展開されてゐる。文庫版には増補數篇が追加された。
なほ本書は、第十二回讀賣文學賞(批評部門)を受賞した。
(新潮社  昭和三十五年十二月)